1つのスピーカーでいろいろなデバイスの音を出力させたいなーと言う思いから、複数の音源を切り替えるセレクターとして使えるものを探していたんだけど、そんな時の選択肢になったのが1000円程度から買えるオーディオスプリッターだった。
そこで今回はエレコムのオーディオスプリッターを購入してみたから、実際の使い勝手はいかがなものかレビューしていきたいと思う。
オーディオスプリッターとは
オーディオ「ミキサー」との違い
基本的に1つの音声出力機器(スピーカー・ヘッドホンなど)から様々なデバイスの音を出したい場合に使われるのはオーディオミキサーだ。
オーディオミキサーは音を調整しミックスするための機材で、曲の制作やゲーム配信等に使われることが多い。
主な特徴としては電力を必要とするけど、複数の音を細かく調整できる。
一方でオーディオスプリッターとはただ単に入出力を分配するだけとなっており、ミキサーと同じく様々な音をミックスできる。
それに加えて1つのデバイスの音を複数のイヤホンで聞いたりすることもできる。

主な特徴としては構造が単純なため電力が必要なく価格もかなり安い反面、個々の音量調整ができない。
それぞれのメリットデメリット
オーディオミキサー
メリット
- 1つ1つの音量を細かく調整できる
デメリット
- 別途電力供給が必要
- サイズが大きく場所をとる
- モノによってはオーディオインターフェースが必要になる
- 高価
オーディオスプリッター
メリット
- ケーブルを差すだけで使える
- 小さく軽い
- ミックスだけでなく出力機器の分配もできる
- 安価
デメリット
- 1つ1つの音量を調整できない
- 複数接続は音量と音質に影響がある
- 接続する機器同士の相性問題が大きい
オーディオセレクターというものもある
オーディオセレクターとは簡単に言えばオーディオスプリッターに切り替えスイッチがついたもの。
単に音源の切り替えを目的としミックス機能や分配機能がいらない私にとってオーディオセレクターは最も理想的なものだったんだけど、どこを探しても中華系の怪しい製品ばかりなので却下。
パッケージはこんな感じ
3分配タイプと5分配タイプがあり、値段に大差がなかったから5分配タイプを購入した。パッケージは結構しっかりしている。

中身はオーディオスプリッター本体と3.5mmオーディオケーブル(4極)のみ。緩衝材や説明書などはない。



使用感レビュー
質感やデザインは結構好み
構造自体がかなりシンプルなので当然軽いものの、ぱっと見のチープ感はない。角が削り取られたデザインで普通にかっこいい。
結構傷がつきやすいから注意が必要かも。爪で引っ掻いただけでも跡が残る。
サイズは横10cm奥行き3cm厚み2cmほど。かなりコンパクトでデスク上に置いても場所を取らない。

Zenfone10に差してみた感じ。付属のケーブルが50cmほどしかないので少し短い感じがする。

めちゃくちゃ軽い
重量は驚異の27g。コンパクト性とも相まって外出先で使う際の持ち運びには便利。まあ持ち運ぶことはなさそうだけど。

やりたいことはできた
もともと私やミックスや分配を目的に購入したわけではなく、1つのスピーカーで色々なデバイスの音を切り替えて使いたいという目的だった。
その目的自体はこのオーディオスプリッターによって達成したんだ。
が…
想定外の問題が発生した。
複数端末を同時に1つのスピーカーにつなぐ場合にも音量に支障が出る
私の環境を例にすると、PCとスマホとスピーカー1台をこのオーディオスプリッターに接続し、両方同時ではなく片方ずつ音源を再生しようとしたんだ。
この場合は「分配」でもなければ「ミックス」でもない。ただ単にPCからの音源とスマホからの音源を切り替えて再生しており、理論上では音量に支障なく使えるはずなんだけど、PC側の音が小さくスマホ側は影響なしという状況になった。
スマホの接続を切ればPC側の音量は元に戻る。ということはスマホ自体が音声出力機器として認識されてる可能性がある。
そこで、解決策をいくつか試してみた。
接続するポートを変える
→変化なし
違う端末を接続してみる
PC×moto edge 30 pro、PC×Zenfone 10の場合
→PC側の音がかなり小さくなり、スマホ側の音は影響なし。
moto edge 30 pro×Zenfone 10の場合
→お互いに音量への影響はほとんどなし。
3.5mmプラグを4極から3極にしてみる
→変化なし
結論
そもそもオーディオスプリッターはこういうものだと割り切り諦めた。そもそもPCとスマホを2台同時する場合はスマホから音源を流すことが多く、スマホからの再生には音量への影響がないから対策する必要もない。
しかしながらこの問題はたまたま私の使用目的に影響がなかっただけであり、ミックス・分配を売りにしているガジェットとしては致命的だと感じた。
当然ながら音声出力機器の同時接続は音量に影響あり
アンプを搭載していないため本来1つの出力機器に使う分のパワーを分配させるわけだから、複数のイヤホンや複数のスピーカーを接続する場合は当然それぞれの音量が小さくなる。
音の減衰量は出力機器自体のインピーダンスや接続数などによって変わってくる。この場合は必要に応じてデバイス側の音量を上げる必要がある。
ノイズは特に気にならなかった
Amazonのレビューによると接続機器の組み合わせによってはノイズが乗ることがあるみたいだけど、私の環境では問題なかった。
音量の問題はデバイス側で調整ができるものの、ノイズに関してはどうしようもないから不安だった。ノープロブレムで一安心。
まとめ
いいところ
- コンパクトで軽い
- ミキサーや分配器としてではなくセレクターとしての使用には十分
悪いところ
- 音声出力機器の複数接続は音量が小さくなる
- 機器同士の相性が悪いと音源側の複数接続でも音量が小さくなる
- 小さくなった音量はそれぞれのデバイスで調整する必要がある


