先月M.2 SSDを1TBに換装したため以前使っていた500GBのM.2 SSDが不要になりました。
余らせておくのも勿体ないですし、せっかくなので外部ストレージ化しようということでこのM.2 SSDケースを購入してみました。
付属品チェック
パッケージはこんな感じ。
特になんの特徴もないですね。
上下のテープを剥がして引き抜くとまず本体。
そしてこの下に付属品が入っています。内容は以下の通り。
- M.2 SSDケース本体
- トルクスドライバー
- 熱伝導シート
- 説明書
- 固定用パーツ
- USBケーブルA to C
- USBケーブルC to C
組み立て
まあ組み立てと言ってもM.2 SSDをはめるだけなので簡単です。早速やっていきましょう。
まずはケースに入れるM.2 SSDを用意。
付属のドライバーを使ってケースの蓋を開けます。
次に中の基盤を外します。はまってあるだけなのでひっくり返せば簡単に外れます。
そしたらあとはマザーボードのM.2スロットに差すのと同じ要領です。
切り欠きに合わせてM.2 SSDを斜めから差し込みます。
続いてこのパカパカ状態のM.2 SSDを固定していきます。
付属のパーツを使い固定します。
M.2 SSDの固定用切り欠き部分にネジ受け(ナット)の凹み部分を合わせてはめ込みます。
そしたら裏返して基板側の穴にネジをはめ、そのまま付属のドライバーで固定。
最後に付属の熱伝導シートをM.2 SSDの上に貼り付けます。
あとは外した時と逆の手順でもとに戻すだけです。
下(ヒートシンク側)にM.2 SSD、上(フタ側)に基盤が来るようにしてセット。
フタを閉めてネジで固定したら完成。
実際に使ってみた感じ
質感はかなり良いがヒートシンクの角に注意
アルミの質感がかなり良い。剛性感も高級感も兼ねていて申し分なしです。
フィンの角は処理が甘いのか鋭利になっている部分があります。
手を切るほどの鋭利さではありませんが、バッグに裸のまま入れとくと他の物に傷をつけそうな感じはあります。
表側(フィン側)は角の処理がしっかりされているのですが↓
裏側(フタ側)は角の処理が甘く引っかかる感じがあります。↓
SATA接続は端子形状に注意。B-keyには非対応。
組み立て時に接続部分の端子形状を見て気づきましたがB-keyのSATA SSDには使用できません。
このM.2 SSDケースはNVMe接続とSATA接続の両方に対応していますが、対応する端子形状はM-keyとB&M-keyのみ。
私が使用したM.2 SSDはSATA接続ですが端子形状がB&M-keyでしたので使用できました。
重さはM.2 SSD込みで59g
本体素材がアルミであることを考えれば妥当な重さ。
持ち運び用ストレージとしては、外付けSSDより軽いけどUSBメモリ型のSSDより重いといったところですね。
私は外への持ち出し予定はありませんので特に気になりませんでした。
付属のUSBケーブルが短すぎる
ケーブルの長さは20cmほどで、持ち運び用やノートパソコン用といった感じです。
デスクトップパソコンに接続すると宙ぶらりんになるか、下の写真のように不安定になります。
デスクトップパソコンで常用する場合は別途長めのUSBケーブルを用意したほうが良いです。
大量のデータ取り扱い時はアツアツになる
私は今回使用したM.2 SSDにOSを入れていたため、外部ストレージとして使うためには回復ドライブ等のパーティションまで完全削除する必要があります。
ですのでまず最初にこのM.2 SSDケースをPCに接続したら、diskpartコマンドにてSSD内のクリーニングを行います。
結構パンパンに詰まっていたので処理にはそれなりの時間がかかり、ケースはかなり熱を持っていました。
もともとM.2 SSDは高性能な反面、発熱が大きいことが特徴です。そのためにヒートシンクがついているという感じですね。
玄人志向公式の製品ページにも「熱を持つのは異常ではありません」 と記載があります。
発熱の原因はケースではなくM.2 SSDということです。
転送速度はGOOD。
今回使用したM.2 SSDはSATA接続ですのでNVMeなどと比べると転送速度は劣ります。
また、このM.2 SSDのはUSB3.2 Gen2に対応していますが、私のPCケースがUSB3.0までしか対応していません。
このような「SATA SSD+USB3.0接続」という条件で毎秒450MBという測定結果になりました。普通のSSDと遜色ない結果で実用には十分な速度です。
NVMeのM.2 SSDを使うかUSB3.2対応のポートに接続できれば、理論的にはこれ以上の高速化が見込めます。
まとめ
いいところ
- 不要になったM.2 SSDを再利用できる
- 質感と剛性感はかなり良い
- USB3.2対応で高速転送が可能
- 接続はNVMeとSATAの両方に対応(M-keyとB&M-keyのみ)
残念なところ
- ヒートシンクの角に鋭利な部分がある
- 付属のUSBケーブルが短い
- B-keyでのSATA接続には非対応