【レビュー】ソニーのWF-1000XM5を3ヶ月使ってみた感想

オーディオ
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SONYのフラッグシップワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」を購入し、使用してから約3ヶ月経ったので音質や使用感をレビューしていきたいと思う。

スペック表

Bluetooth5.3
対応コーデックSBC、AAC、LDAC、LC3
再生周波数帯域20Hz~20000Hz
20Hz~40000Hz(LDAC)
ドライバーサイズ8.4mm
電池持続時間(音声再生)ノイズキャンセリングオン時 最大8時間
ノイズキャンセリングオフ時 最大12時間
電池持続時間(通話)ノイズキャンセリングオン時 最大6時間
ノイズキャンセリングオフ時 最大7時間
電池持続時間(ケース込み)ノイズキャンセリングオン時 最大24時間
ノイズキャンセリングオフ時 最大36時間
防水性能IPX4
重さ片方5.9g(イヤーピースMサイズを装着時)
その他機能アクティブノイズキャンセリング
外音取り込み
マルチポイント
専用アプリ「Sound Connect」対応
ワイヤレス充電
装着検出機能

パッケージ開封

パッケージはプラスチックレスで環境に優しい紙製。ワクワク感と高級感には欠ける。

WF-1000XM5本体を除いた付属品は以下の通り。

  • 保証書
  • 取扱説明書
  • イヤーピース(サイズはSS、S、M、L)
  • USB A to Cケーブル

傷や落下など万一の場合に備えてELECOMの専用ケースも購入した。

シンプルな無色透明のTPUケース。カラビナも付属する。こちらも後半で軽くレビューする。

使用感レビュー

音質

すべての音域において解像度が高く、クリアで非常にバランスのいいチューニングがされている印象。

低音はしっかりした音圧があり、中高音もその音圧に潰されることなく鮮明に鳴っている。WF-1000XM5の音質を一言でいえば「クセのないオールラウンダー」といったところ。

万人受けしやすいと言えば聞こえは良いがオールラウンダーゆえに驚きも少ない。クセがないためイコライザーで自分好みの音にカスタマイズしやすいと感じた。

デザイン

ケース・イヤホンともに丸みを帯びたデザインでワイヤレスイヤホンとしては普遍的なデザイン。

値段の割にプラスチック感が強く高級感に欠ける印象だけど、作り込み自体はかなり良い。

個人的には4万円越えのイヤホンとしてもうちょっとデザイン性にも力を入れてほしかったなあという感じ。

WH-1000XM5はイヤホン本体とケースで質感が異なるのが面白いポイント。

イヤホン本体はタッチセンサー部が艶消しマット加工になっており、ほかの部分は艶有りのプラスチッキーな質感。

対してケースはまるで紙のようにほんのりザラザラとした質感になっている。

ケースにイヤホンをしまった状態の総重量は49g。軽くてコンパクトなのがGOOD。

専用アプリ「Sound Connect」

SONY製のヘッドホン・イヤホンをカスタマイズできる専用アプリ「Sound Connect」を使うと、WF-1000XM5の機能を最大限引き出すことができるようになる。

実はこのアプリ、先日リニューアルされたばかりで以前は「Headphones Connect」という名前だった。UIも多少異なっていたんだけど、内容にほとんど変わりがないから後継アプリというよりはメジャーアップデートが入ったようなイメージに近いかな。

WF-1000XM5を接続したデバイスでのメイン画面はこんな感じ。ヘッドホン・イヤホンを接続していない状態ではアプリを使用できない。

イヤホンの音質調整に欠かせないイコライザーもこのアプリから行える。

自分好みに数値を変えられるのはもちろん、あらかじめ数値が設定されたプリセットも豊富。玄人だけではなく初心者にも優しい。

また、接続品質(コーデック)の切り替えも行える。音質優先にすることでハイレゾ対応コーデック「LDAC」の超高音質を楽しめる。

さらに、タッチセンサーに好みの機能を割り当てることもできる。

ノイズキャンセリング

WF-1000XM5のノイズキャンセリング性能はワイヤレスイヤホンの中でトップクラスの性能。

電車の中で使用すると走行音や車内アナウンスがほとんどかき消され、街中では車の往来が激しい場所でもしっかり自分の世界に入り込めるほど強力。

ノイズキャンセリングはイヤホン左側のタッチセンサーで簡単にオンオフできるのもポイントが高い。状況に応じて切り替えが可能になっている。

外音取り込み

個人的にかなり便利で重宝しているのがこの外音取り込み機能。

普通に会話するには十分な外音取り込み量でクリアに聞こえる。ただ自然な聞こえ方ではないのが玉に瑕といった感じ。いかにも「録音後に再生された声」という印象。

まあ聞こえ方というのは慣れの問題でもある。個人的にはそこまで気にならない。

外音取り込み機能もイヤホン左側のタッチセンサーでオンオフの切り替えが可能。Sound Connectを使えば外音取り込みの強さを1~20の間で調整ができる。

マルチポイント接続

2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応しているため、複数のデバイスを使う際に便利。

わざわざ設定画面から接続先の切り替えをしなくても、自動でデバイス間の切り替えを行ってくれるので、パソコン作業中に着信があった場合などにすぐ応答することができる。

微妙なポイント

純正以外のイヤーピースの選択肢が少ない

WF-1000XM5のノズル部分にはフィルターがついていない。

イヤーピース側にフィルターがついているため、付属イヤーピース以外の社外品を使う場合フィルター付きのものを選ぶ必要がある。

ほとんどのイヤホンは筐体側にフィルターがついているのに、WF-1000XM5はなぜこの仕様にしたのか疑問。

ケースからのイヤホン取り出しに一癖あり

ケースからイヤホン本体をつまんで取り出そうとするとツルツルの面をつかむことになり、滑ってかなり取り出しづらい。

一度奥に倒しこんで(ケースのフタ側に押して)取り出すとイイ感じにつかめる。

慣れれば苦にならないんだけどちょっと癖があるかなと感じた。

iPhoneでは最高音質のLDACが使えない

iPhoneはLDACに非対応なため、iPhoneユーザーはあえてこのWF-1000XM5を選ぶメリットが少ない。

根本的な問題点はiPhone側にあるのは百も承知なんだけど、LDAC接続でのハイレゾ音質体験をウリにしているWF-1000XM5においては微妙なポイントかな。

とはいっても、iPhoneのBluetoothコーデックでは最高品質の「AAC」に対応しているので問題なく使用することができる。

エレコムの専用ケースをつけてみた感じ

モノ自体はしっかりしたTPU素材で、落下の衝撃や傷などからある程度は守ってくれそうな印象。

カラビナは取り外しも可能。私は邪魔なので取り外している。

ケース装着時の総重量は69g。ケース無しで49gなので単純に20gプラスという感じ。

まとめ

良いところ

  • どの音域も解像度が高く音質にクセがない
  • 軽量コンパクトで携行性が良い
  • 専用アプリ「Sound Connect」でカスタマイズ性抜群
  • ガッツリ効くノイズキャンセリング
  • 外音取り込み機能が日常生活で便利
  • 社外の専用ケースがいくつか発売されている

残念なところ

  • シンプルに高価(定価4万円越え)
  • 価格の割にデザインが微妙
  • イヤーピースの選択肢が少ない
  • ケースからの取り出しに一癖あり
  • iPhoneではWF-1000XM5の性能を持て余す
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