いままでいくつかのワイヤレスイヤホンを当ブログでレビューしてきたけど、中でも初めて買ったワイヤレスイヤホンがこのHammerhead True Wirelessになる。
ただ、2ヶ月ほどで左耳側のデバイスをドブに落下させてしまい現在は片耳用として割り切って作業時に使っている。
そんな特殊な事情があることを前提に、今回も点数形式で評価していきたいと思う。
評価のポイント
・私が個人的にイヤホンに求める以下の5項目で評価する。
- 音質・・・まずは何と言っても音質。オーディオ関係のアイテ厶では最重要ポイント。音質には好みがあるため参考程度に考えてほしい。
- デザイン・・・人によっては音質よりも大事かもしれないデザイン。毎日使うものだし見た目も大事。
- フィット感・・・肌に直接触れるものだからフィット感も求められる。長時間つけてても違和感なく使い続けられるかは快適な音楽鑑賞・仕事効率化に繋がる。もちろん純正の状態で評価する。
- その他の機能・・・搭載されている機能や技術といった性能面の評価だ。ここはアイテムによって大きく異なり差別化が図りやすいポイントでもある。スペックや仕様は公式サイトなどで調べればわかることだから、個人的にイイと思ったところをピックアップする。
- コスパ・・・最後の評価ポイントはコスパ。上の4項目だけで点数をつけてしまうとどうしても値段が高いものほど有利になってしまう。公平性を保つという観点から値段も考慮して総合的に評価したい。
・各項目10点満点でトータル50点が最高点。
・あくまでも私の主観による感想。
採点評価
音質
5点
そこまでひどいわけではないんだけど、Bluetooth特有のサーサーとしたホワイトノイズ感は感じる。この時点で音楽鑑賞には不向きだと分かった。
インナーイヤー型ではあるものの低音に弱いわけではなくドンシャリの傾向が強い印象。
デザイン
6点
インナーイヤーでは定番のうどん型で、つや消しマットブラックというオーソドックスなデザインとなっている。
ハウジング背面はタッチセンサーが搭載されており、ここにはRazerのロゴが入っている。
ロゴの配置は好みが分かれるところだけど、少しだけ安っぽいから無い方が良いんじゃないかと思う。


ケース内部が意味不明でケース正面から見て左側にイヤホン本体の右側を、ケース右側にイヤホン本体の左側をしまう形になっており、なんで逆にした?と疑問に思った。

フィット感
9点
まずこのイヤホン、片耳で4.5gとなっていてそこそこ軽い部類に入る。実際つけてみるとその軽さが実感できる。
付属のシリコン製イヤーパッドをつけることでフィット感がかなり向上するからオススメ。ちなみに私はいつの間にかこのイヤーパッドを失くしていた。
ハウジングの上からかぶせて使うというシンプルなもの故にサイズが一回り大きくなるのが注意点。
その他の機能
7点
Hammerhead True Wirelessは「ゲーミングワイヤレスイヤホン」と銘打って発売していることから、実際にゲームをする際に役立つ低遅延モードを備えている。これが結構スゴい。
対応コーデックはSBCとAACのみで最低限となっているものの、SBCの遅延時間が200~300ms前後でAACは120ms前後であるのに対し、低遅延モードをオンにすると60msまで短縮される。
超低遅延コーデックとしておなじみのaptX LLは40ms前後であることから、それに匹敵するレベルだということが分かる。
とはいえFPSや音ゲーなど、1桁ミリ秒を争うゲームには向かない。
バッテリー持続時間は単体で3時間、ケース含めて16時間と短め。防水性能はIPX4で弱い雨や水しぶきなどであれば問題なし。
デザインの項目でも触れたけど、タッチセンサーを搭載しているため軽いタッチで曲変更、音量操作、通話などができる。

コスパ
4点
私が購入した2年前は7000円弱で購入できたけど現在は12000円くらいが相場となっていて、これはさすがに高すぎる。
ゲーム性能だけで言えば頑張っているものの、ノイズ感があったりバッテリー持続時間が短かったりでイヤホン本来の「音楽を聴くためのガジェット」という本質から逸れてしまっている気がする。
良く言えば尖った性能。ただ、それだけではコスパが良いとは言えない。
合計 31点/50点
まとめ
いいところ
- 低遅延モードでは遅延時間が60msまで縮まる
- イヤーパッドが付属するためインナーイヤー型でありながらフィット感を変えられる
- 軽い(片耳4.5g)
残念なところ
- 音質はいいとは言えない
- デザインはいたって普通だが個人的にはロゴがいらない
- イヤホン単体で3時間しか持たない
- コスパは微妙
最後に
「ゲーミングワイヤレスイヤホン」の名の通りゲームに特化した尖ったイヤホン。遅延性能はなかなかのものだけどイヤホンとして本来必要なポイントがおろそかで本質から逸れているため、正直オススメできないと感じた。


