国内大手メーカーのYAMAHA製でありながら6000円ちょっとで購入できるエントリークラスワイヤレスイヤホン「TW-E3C」。
手の届きやすい5000~10000円ほどのワイヤレスイヤホンは値段に対する機能のバランスがいいものが多い価格帯。TW-E3Cはどうだろうか。
実際に1ヶ月使用して感じたことをレビューして行きたいと思う。
基本スペック
| Bluetooth | 5.2 |
| 対応コーデック | SBC AAC aptX Adaptive |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
| ペアリング登録可能台数 | 3台 |
| 連続再生時間(本体のみ) | 9時間 |
| 連続再生時間(ケース含む) | 24時間 |
| 防水性能 | IPX5 |
| 重量(本体片方) | 5.0g |
| その他の機能 | リスニングケア アンビエントサウンド(外音取り込み) ゲーミングモード マルチポイント接続 専用アプリ(YAMAHA Headphone Control)対応 |
パッケージ開封
それでは早速開封をしていこう。
外箱は安さを感じない質感でGOOD。


海外市場向けなのかオシャレ度を上げるためなのか日本語がちょっとしかない。


センキュー。メルシー。

内容物はいたってシンプル。
説明書とUSB A to Cケーブルとイヤーピース4サイズ(本体についているのを含む)。

包装がすべて紙でできているため某SDGsに貢献しているみたい。

使用感レビュー
音質
全体的にフラットな音で低域から高域までバランスよく鳴る印象。ソプラノボイス等の高音域など特に精細さが求められる音ではワイヤレス特有のホワイトノイズを感じるけど、この価格帯としては申し分ない程度。
良く言えばクセのない万人向きな音。悪く言えば迫力に欠ける音。という感じ。
個人的には好みな音質。
デザイン
可もなく不可もなく価格相応といったところ。
イヤホン本体は無難なデザインで、タッチセンサー部分にYAMAHAの音叉ロゴが配置されている。廉価帯ワイヤレスイヤホンあるあるのデザイン。

ケースも特別凝ったデザインではないけどこれはこれでヨシ。4つのLEDインジケーターが搭載されており、バッテリー残量を確認できる。

質感に関しては少しだけ残念だった。価格を考慮すれば質感に期待するのはナンセンスではあるけどイヤホン本体とケース共に思ったよりもプラスチッキー。
また、マット加工がされているためサラサラとした手触りで落ち着いた印象がある反面、滑りやすく気を抜くと落としそうになる。

総合的に見てデザイン面では特段悪くないが滑りやすいという結論。
機能性
先ほどの基本スペック表をもう一度おさらい。
| Bluetooth | 5.2 |
| 対応コーデック | SBC AAC aptX Adaptive |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
| ペアリング登録可能台数 | 3台 |
| 連続再生時間(本体のみ) | 9時間 |
| 連続再生時間(ケース含む) | 24時間 |
| 防水性能 | IPX5 |
| 重量(本体片方) | 5.0g |
| その他の機能 | リスニングケア アンビエントサウンド(外音取り込み) ゲーミングモード マルチポイント接続 専用アプリ(YAMAHA Headphone Control)対応 |
個人的に一番いいなと思った点がマルチポイント接続。この価格帯でマルチポイント接続機能を搭載しているのはありがたい。
マルチポイント接続・・・1つのBluetooth機器に対して複数の親機を同時接続できる機能。
基本的に同時接続できるのは2台までで、例えばメインスマホとサブスマホをマルチポイント接続しておけばどちらの端末に着信にが来ても1つのイヤホンで通話ができたり、わざわざ接続の切り替えをせずに済む。
また、ハイレゾ相当の音質を伝送できるaptX Adaptiveに対応しているのも素晴らしい。aptX AdaptiveはLDACなどに匹敵する品質となっている。
さらに、専用アプリ「Headphone Control」を使うことでゲーミングモードやリスニングケアのオンオフ、イコライザなどが行えるようになる。
リスニングケアはデフォルトでオンになっているんだけど、ゲーミングモードはアプリを使って初めてオンにできる機能なので、TW-E3Cを購入したら絶対に入れておきたいアプリだ。



地味にバッテリーの駆動時間が長いのもポイント。本体のみで9時間の連続再生ができるので安心。
微妙なところ
本体のみでの電源操作ができない
購入してから気づいたんだけどこのTW-E3Cはイヤホン単体で電源の操作ができない。
また、ケースの充電が無くなるとケースから取り出しても電源がオンにならない仕様となっている。
この二つが組み合わさると、ケースの充電がないことを知らずにイヤホンをしまったら最後、本体の充電があるにも関わらず電源がオンにならないため使用できない。という事態に陥ってしまう。
どちらか片方の機能が使えれば解決する問題なんだけど、なぜこのような仕様にしたのかよく分からない。
接続安定性
購入から1度だけ、電車内にて30秒間ほどあからさまに接続が不安定になり、そのまま強制的にBluetooth接続が切れたことがあった。本体をケースに入れ再接続しなおすことでその後は普通に使えるようになったけど、この現象が頻繁に起こるとなるとかなり厄介。
また、使い始めのころは人込みで突然音質がこもった音になったり、極端に接続が不安定になることがあった。いろいろ試行錯誤をしてみたところ、Headphone Controlにてリスニングケアをオフにすることでこの症状がなくなった。
リスニングケア機能を使いたい場合は要注意かもしれない。
コスパ
「コスト」の面では実売6000円ちょっととかなり優秀。安いとこだと実質5000円~6000円台で入手可能。
「パフォーマンス」の面では最低限の性能を持ちつつaptX Adaptiveやマルチポイント接続に対応している点が強い。しかしイヤホン本体で電源操作ができない仕様と、ケースの充電がないと取り出しても電源オンにならない仕様が弱点だと感じた。
総合的に見てコスパ良し。弱点はケースの仕様と電源操作の仕様くらい。
まとめ
良いところ
- 良心的な価格設定
- マルチポイント接続付き
- 超高品質なaptX Adaptiveに対応
- 専用アプリ「Headphone Control」に対応
- イヤホン単体で9時間の長時間駆動
残念なところ
- 高級感はなくデザインも普遍的
- イヤホン単体で電源操作ができない
- ケースの充電がなくなると取り出しても電源オンにならない
- リスニングケアが接続安定性に悪影響を及ぼしている可能性あり
ワイヤレスイヤホンは消耗品
ワイヤレスイヤホンはバッテリーとしてリチウムイオン電池を搭載している。
リチウムイオン電池は充電して繰り返し使用できるという大きなメリットを持っている反面、繰り返し充電や過充電・過放電によって徐々に劣化してしまう特徴がある。
この劣化が進行すると、バッテリー持続時間が極端に短くなったり充電すらまともにできなくなる。通常使用の場合おおよそ2~3年でこの状態になると言われている。
つまり、ワイヤレスイヤホンは物理的な破損を除けば高いものも安いものもせいぜい使えて2~3年ということになる。
もちろん安すぎるものは壊れやすかったり高いものは耐久性に優れていたりする傾向はあるんだけど、このような物理的な面ではなくバッテリー劣化を寿命と定義する場合、安いものも高いものも同等の寿命であると言える。
この点を考慮すると、今回レビューしたTW-E3Cをはじめ、必要最低限の性能を備えた比較的安価なワイヤレスイヤホンは値段以上の価値がある選択肢と言えるのかもしれない。


