【レビュー】iPad Pro 11 第2世代を3年使ってみて感じたこと

スマホ・タブレット
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2020年の夏、どこも店頭に在庫がなく入荷待ち状態でようやく購入できたiPad Pro。実際に3年間使ってみて感じたことをまとめていきたいと思う。

購入した目的は2つ

ゲーム

メインスマホにゲームなどのアプリを入れるとすぐに容量不足になる。その対策としてメインスマホとの住み分けのほか、最高のゲーミング性能かつ大画面でプレイできるから。

動画視聴

YouTubeやニコニコ動画などを見ることが多く、寝るときや部屋の外に持ち出せるタブレットが欲しかったから。

ココが良いポイント

グラフィック最強チップセット「A12Z」搭載

まずは何といっても圧倒的な処理性能。A12Zチップを搭載したこのモデルは当時のモバイル端末最高峰であったハイエンドAndroid用チップ「Snapdragon 865」やiPhone12に搭載された「A14」チップに比べ、Antutuベンチマークで約1.2倍ほどのスコアを出していた。

特に、CPU性能はこの2つのチップと大差がないもののGPU性能がずば抜けているのがポイント。GPU性能は重いグラフィックを扱う際の処理性能に直結するからゲーマーには必要不可欠なんだ。3年経った現在でもしっかり働いてくれている。ありがとう。

120fpsの高速リフレッシュレート

ゲーマーにとっては当たり前の事なんだけど、ゲームをする上でリフレッシュレートは処理能力の次に大切。60fpsが一般的に快適と言われるフレームレートだから、その2倍もあってかなりヌルヌル動く。

そもそも120fpsに対応していないゲームやアプリにおいては無意味なので注意。

USBタイプCに対応

Lightning端子というAppleの独自規格はiPhoneユーザーであればいいんだけど、Androidユーザーにとっては煩わしいんだ。当時のiPad無印(7世代もしくは8世代)はLightning端子であったのに対し、iPad Proは11インチも12.9インチもUSB-Cに対応している。

購入時は同年発売のiPhone SE(2世代)を使用していたからLightningでいいじゃんとか思っていたけど、後日Androidスマホに移行したから充電ケーブルを統一化できるのはありがたい。

安心のUSB-Cコネクタ

地味にデュアルカメラ

カメラは広角と超広角のデュアルカメラ構成。実際のところiPadで写真取ることはあまりないけど、カメラ性能が良いに越したことはない。

これもまたあまり使わないけどカメラ横にLiDARスキャナを搭載していて、距離などを正確に測れるようになっている。

必要以上の期待は禁物

iPad Proになにを求めるのか

まずiPad ProにできることはiPhoneでもできることがほとんど。端的に言えばiPhoneと大して変わらんということになる。しかしiPad Proだからこそ本領を発揮できるものがいくつかある。

例えば純正アクセサリーであるマジックキーボードを使ったライティング作業、Apple Pencilを使ったイラスト制作やノートの作成などはiPad Proの特権だ。

また、高いグラフィック性能を利用して重い動画編集や高画質なゲームを快適に行うことができる。

本体右サイドのApple Pencilをくっつけるところ
これでワイヤレス充電される
本体背面下部にはマジックキーボードの説軸端子

目的が定まらない購入は避けるべき

タイトルの通りで、明確な目的がなく漠然とした期待だけで購入すると「それiPhoneでよくね」となり使わなくなる可能性がデカいと感じる。

ファイルの管理や写真の整理、メモを取る際などはiPhoneで行うより表示領域が大きくて効率的だけど、別にiPad Proでなくても困ることはない。

良くも悪くも器用貧乏

ノートパソコンとして使うのは厳しい

まず対応するソフトや拡張性が大幅に違う。スペック自体は同価格帯のノートパソコンと比べると優秀なものの、iPad ProはiPad OSという特殊なOSのためWindowsやMacと比べると汎用性に乏しい。ノートパソコンだったらできるのにという場面が多々ある。

せっかくスペックがいいのにできることが限定的であるという、いわば宝の持ち腐れ状態になりがち。

手軽さと性能と価格のバランスは最強

ノートパソコンと比較されるほどの性能を持ちながら、11インチタッチパネル搭載で重さは約470グラムという手軽さは他に代えられないものだと思う。

スマホとパソコンの良いとこ取りでコスパも最強なんだけど、これが仇となって器用貧乏に陥りやすい印象がある。

3年たった現在の用途

動画視聴

さっきも言った通り、手軽に大画面を持ち運びサクッと動画を視聴する事に関してはスマホでもパソコンでも成しえないことだ。

現在はほぼ動画視聴専用機となっているけど、そこに存在意義ある。

このような三つ折りカバーがオススメ
折りたたむことでスタンドになるから動画視聴時に便利

ゲーム

たまにゲームもやっている。3年前にはこれを目的として購入したものの、結局環境の変化や飽きが来たことでやらなくなってきた。

ただ、バックアップデータを保存しておくのと違っていつでもプレイできるから、即効性があってなんだかんだで重宝している。

Apple Pencilは買って後悔

ついでに購入したApple Pencilなんだけどほとんど使用していない。本格的なイラストを描くわけでもなく、メモやノートを作成するわけでもないからもはや飾りと化している。

ここ最近ではブログのロゴやキャラクターを作成するときに使ったけど、2年ぶりくらいの使用だったし無くてもいいかなと感じた。実際この程度のデザインだったら指でも全然いけると思う。

まとめ

いいところ

  • 当時最強のA12Zチップを搭載し3年たった今でもバリバリ使える
  • 120fps対応でヌルヌル動く
  • USB-Cに対応
  • 優秀なデュアルカメラ
  • 手軽さ、スペック、価格のバランスがスゴい

残念なところ

  • できること自体はiPhoneと大差なし
  • 高スペックな割ににできることが多くはない
  • 器用貧乏で場合によっては完全に使用しなくなるリスクがある
  • 無くても困らない

総評

自分がやりたいことはiPad Proじゃないとできない事なのか、ノートパソコンやスマホではできないかなど、しっかり考えてから購入しないと結局使わなくなり放置もしくは売却という流れになりやすいと感じた。

とはいえApple製品の中でも特にiPad Proは中古相場が安定しており、リセールバリューが高いから売却を前提に購入するのもありかもしれない。

万人にお勧めできそうで実はそうでもないiPad Pro。今回のレビューは私が使用している11インチ第2世代モデルに限らず、現行モデルのiPad ProやiPad無印にも通じるものがあるから参考にしてほしい。

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