【Pixel 10 Proレビュー】小幅ながら着実に進化した1台

スマホ・タブレット

ついに今年もGoogleスマホ最新作となるPixel 10シリーズが発売された。

かく言う私は最強クラスのカメラと新設計のTensor G5搭載に期待を込めてPixel 10 Proを購入し、さっそく2週間ほどメインスマホとして使ってみたので、良かった点と残念だった点をまとめつつ実際の使用感をレビューしていきたいと思う。

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ざっくりスペック解説

仕様

  • SoC:Tensor G5
  • 本体カラー:Obsidian,Porcelain,Jade(新色),Moonstone(新色)
  • ストレージ(ROM):256GB/512GB(Obsidianのみ)
  • メモリ(RAM):16GB
  • サイズ:縦152.8mm,横72mm,厚さ8.6mm
  • 重量:207g
  • バッテリー容量:4870mAh

ディスプレイ

  • ディスプレイサイズ:6.3インチ
  • 解像度:2856×1280
  • パネル:LTPO OLED
  • リフレッシュレート:1~120Hz

カメラ

  • リアカメラ:広角(50MP),超広角(48MP),望遠(48MP)
  • フロントカメラ:42MP

その他の機能

  • おサイフケータイ(FeliCa)
  • Qi2ワイヤレス充電
  • 生体認証:顔/指紋
  • 防水防塵:IP68
  • Bluetooth 6.0
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開封の儀

シンプルかつコンパクトな化粧箱で高級感とかは一切無し。スリーブを外して開封するスタイルのパッケージング。

上蓋を開けると紙の本体保護フィルムにくるまれたPixel 10 Proとご対面。

フラッグシップモデルにしてはパッケージが簡素な印象だが、ここは本質ではないのでスルーする。

パッケージ内容はPixel 10 Pro本体、USB CtoCケーブル、SIMピン、簡単な説明書のみ。

紙の保護フィルムをはがしてみた。本体はこんな感じ。

Pixel 10 Proはメインスマホとして使用する予定なので、万全を期して保護フィルムとケースを購入。

保護フィルムはラスタバナナの画面内指紋認証対応ガラスフィルム、ケースはSpigenのウルトラハイブリッドを購入した。

ウルトラハイブリッド装着後はこんな感じ。

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使用感レビュー

デザインと仕上がりは最高

まずはなんと言っても類を見ないカメラデザインが特徴的で、Googleの検索バーを彷彿とさせるユニークさが個人的にはかなり好み。

ストレートにカッコいいというよりは一周回ってカッコいいという感じ。もちろん褒め言葉。

背面パネルはマット仕上げのGorilla Glass Victus 2採用で、ガラス特有の落ち着いた印象がなかなかGOOD。

それに対してGoogleのロゴマークは存在感モリモリ。もう少し控えめでも良いのではという所存。

フレームは鏡面仕上げの航空宇宙グレードアルミニウムを採用している。

航空宇宙グレードとはいえその大意は付加価値だけで実用面では特にメリットを感じないが、高級感はピカイチ。

その反面、指紋が目立ちやすいのが玉にキズといったところ。

インターフェースに一癖あり

一般的なAndroidスマホは上部に音量ボタン、下部に電源ボタンという配置が多いんだけど、Pixelシリーズはなぜか昔から上部に電源ボタン、下部に音量ボタンという逆の配置。

今ではなんだかんだ慣れてしまって普通に使えているが、この配置が体に定着すると逆に他のスマホに乗り換えずらくなるというトラップに気づいた。

これらの物理ボタンは意外と柔らかめで、なおかつ指との接地面が広いためかなり押しやすい。

その他のインターフェースはごく一般的。左側面には何もなし。

上側面にはSIMカードトレイとマイク。

物理SIMスロットはシングル仕様で、デュアルSIM運用はnanoSIMとeSIMもしくはeSIMx2で可能。

外部ストレージには非対応なためSDカードスロットは無い。

下側面は写真の左からスピーカー、USB-Cポート、マイク。

スピーカーの音質は結構しっかりしていて、スマホから出せる音としては高水準な印象。

コンパクトとは言え重い

Pixel 10 Proのディスプレイサイズは6.3インチで、フラッグシップモデルとしては比較的小さめの使いやすいサイズ感であるのに対し、重量は207gとそこそこ重め。

おそらくの原因はQi2に対応したことで、本体背面にマグネットを内蔵したからだと思われるが、先代のPixel 9 Proと比べて8gの増加は痛いところ。

ガラスフィルムとケースを着けると248gにもなり、しっかり重いと感じる。

ゲーム性能は相変わらず非力

Tensor G5がTSMCの3nm技術を採用したこということで性能向上に期待を寄せていたが、3Dゲームなどグラフィック負荷が高いゲームには依然として非力な印象。

実際に人気重量級タイトルの原神をプレイしてみたところ、デフォルトでのグラフィック設定は「中」となっており、「最高」かつ60fpsにしてプレイすると次第にラグやカクつきがみられた。

プレイ自体はできるけど快適とは言えないという感じで、QualcommのSnapdragonシリーズやMediaTekのDimensityシリーズなどを搭載した同価格帯のスマホと比べるとパワー不足感は否めない。

個人的にはそこまで気にならない点だが、ゲーマーにオススメできるスマホではないことは確かだろう。

発熱は意外と少なめ

動画撮影や3Dゲームと言った負荷が高い処理中でも発熱が気になることはなく、熱暴走のようなおかしな挙動も見られなかった。

Proモデルにはベイパーチャンバーが搭載されているため冷却機構に関しても心強い印象で、安定した動作が期待できる。

最強クラスのディスプレイ輝度

なんとPixel 10 Proのピーク輝度は3300nitで、スマホのディスプレイ輝度としては最強クラス。

参考までにGalaxy S25は2600nit、iPhone 16 Proは2000nitなのでメジャーな他社スマホと比較しても、かなり優れたスペックだと言える。

日差しが強い晴天の屋外でも視認性が損なわれない点がGOOD。

画面内指紋認証が強い

指紋認証はガラスフィルム越しでもしっかりと反応してくれる上に、認証速度も申し分ない早さで感動した。

Pixel 10シリーズの指紋認証方法は高性能な超音波式とはいえフィルムとの相性の懸念があったが、ストレスフリーに使える。

バッテリー性能は可もなく不可もない

先代のPixel 9 Pro比でバッテリー容量が4700mAhから4870mAhに増えたが、実際に使用してみるとこれと言ってバッテリー持ちがいいとは感じなかった。

かと言って悪いわけでもなく、スマホヘビーユーザーの私が1日使っていても平気なくらいだから全くの許容範囲。

電力効率性能はこれからに期待するとしよう。

AI機能はあくまで付加価値

売り文句でもあるAI機能の使用感を結論から言うと、それ必要なくね?というのがほとんど。

それぞれのAI機能に対する所感は以下の通り。

  • 超解像ズーム・・・もはや写真ではなく写真をもとに生成したAI画像
  • カメラコーチ・・・最適な撮影構図を教えてくれるのはありがたいけど動的な被写体には使えない
  • マジックサジェスト・・・現状では特定の状況でしか機能せず実用性に欠ける

AI機能はあくまで付加価値的な要素でしかなく、実用面においては特にメリットを感じなかったというのが正直なところ。

ジェスチャー設定が豊富

Pixel 10 Proはジェスチャー設定の項目が豊富でうれしい。もちろん基本的な動作はしっかり抑えてるし今のところ変な挙動とかバグは無い。

ただ、「クイックタップ」に関してはケースとの相性問題がかなり顕著な印象。Spigenのウルトラハイブリッドを装着した状態ではたまに無反応が起きる。ここにしか割り当てられないショートカットもあるから改善の余地ありだと思う。

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カメラ撮影レビュー

標準モードで撮影した写真は生データと比較しながら補正度合いを中心に見ていきたいと思う。1枚目がPixel 10 Proで撮影した素の状態のもので、2枚目が加工や補正のない生データ(RAW)。

まずはメインカメラとなる広角から。補正自体は控えめで自然な映りだが若干寒色よりかなという印象。

超広角。広角と同様に自然な映りで差を感じるとすれば色味くらい。

望遠(5倍)。色味が寒色寄りなのは相変わらずだがそれ以外は生データに忠実。

望遠(10倍)。若干補正が目立つ。

望遠(30倍)。ノイズ除去が自動で行われている感じ。

100倍。明らかな補正感あり。

100倍(超解像ズーム)。AI生成感が強く写真と言えるのか疑問レベル。

マクロ。かなりの接写で撮れる。

ポートレート。背景のボケ感が強めで被写体が強調されやすい印象。

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購入検討時のポイント

Pixelは実質価格が強み

PixelシリーズはGoogleストアで購入することで値引きクーポンを利用できたり、ストアクレジット(Googleストア専用のポイント)の還元があったり、キャンペーン中であれば特定の端末を中古相場以上の高額で下取りしてもらえたりと、実質の端末価格を安くすることができるシステムがある。

私はこのシステムをすべて利用した上で、174900円のPixel 10 Proを実質116900円で購入できたが、下取り端末によっては実質半額くらいで買えることもあるのでおトク感モリモリ。

ちなみに実質価格算出の内訳はこんな感じ。

  • 174900円(本体価格)
  • -10000円(事前予約クーポン値引き)
  • -38000円(ストアクレジット還元)
  • -35000円(Pixel 7下取り値引き)
  • +25000円(Pixel 7購入費用)

考え方次第ではこの仕組みを前提にした価格設定とも言えるため、ライバル機種と検討の際はこの実質価格で比較すると良さげ。

ただ、下取りに関してはあくまでキャンペーン中の話であり多少の手間がかかることと、ストアクレジットはそもそもGoogleストア内でしか使えないため汎用性の低いものであることが注意点となる。

いまさら感はあるがネタ半分でPixel 7のレビューもしているのでよかったら見てほしい。

無印と迷ったらProがオススメ

今回から無印にも望遠カメラが搭載されたことで全グレードで3眼構成となり、いよいよProの存在意義が怪しくなってきたところだが、無印かProのどちらにするか迷ったら個人的に妥協無しのProをオススメする。

その理由としてはまず広角、超広角、望遠の全てにおいて画素数もセンサーサイズもProのほうが優れているからだ。

具体的な比較は以下の通りで、Proは無印の完全上位互換とも言えるようなカメラスペックとなっている。

  • 広角・・・無印(48MP,1/2インチセンサー) Pro(50MP,1/1.3インチセンサー)
  • 超広角・・・無印(13MP,1/3.1インチセンサー) Pro(48MP,1/2.55インチセンサー)
  • 望遠・・・無印(10.8MP,1/3.2インチセンサー) Pro(48MP,1/2.55インチセンサー)

この他にもProのほうがRAM容量が大きかったり、高解像度で高輝度でありながら省電力性の高いディスプレイパネルを採用していたり、ベイパーチャンバーを搭載していたりと細かな点において差別化がされているので、少しでも妥協をしたくないという場合は間違いなくProがオススメ。

逆に言えばこういった付加価値的なスペックに大きなこだわりがない場合は無印で十分というか、コスパに優れていると感じた。

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まとめ

最後にPixel 10 Proの使用感をざっくりまとめると、性能向上の進化というよりは弱点克服の進化で、より完成度を高めた新たなPixelという印象。

SoCの大刷新があったことからかなりの期待を寄せての購入だったが、大幅な性能向上は見らなかったものの、確実に進化点を感じられる1台となっている。

PixelのウリでもあるAIは実用的かと言われれば正直微妙なところがあり、あくまで付加価値の1つとして考えたほうが良さそう。今後はグラフィック性能の向上と軽量化が進んでくれれば文句なしのスマホになると感じた。

良かったところ

  • 相変わらずユニークなデザイン
  • 高級感モリモリな仕上がり
  • 物理ボタンが押しやすい
  • 発熱が少なく冷却機構も心強い
  • 画面内指紋認証が高精度かつ爆速
  • ディスプレイ輝度がスマホ最強クラス
  • 実質価格でみると意外と安く買える

残念だったところ

  • サイズの割に重い
  • ゲーム性能は依然として弱い
  • AIの実用性は微妙
  • 大幅な進化は無し

Pixel 10 Proの便利な機能とオススメ設定はこちら。

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