【レビュー】CMF by Nothing Watch Pro 2を使って分かったこと

日用品

「スマートウォッチ」という存在が普遍的になってきた近年ですが、ぶっちゃけスマホあれば必要ないよねというのが個人的な意見でした。

しかし、一度も使わないで否定するのもいかがなものかと思い、数あるスマートウォッチを物色していたところ、価格とデザインに惹かれて購入したのがこのCMF by Nothing Watch Pro 2。

有名どころのApple WatchやPixel Watchが最低でも30000円越えであるのに対して、CMF by Nothing Watch Pro 2は11000円というビックリ価格ですが、果たして使い心地はいかがなものでしょうか。

スマートウォッチいらない派の私が実際に使ってみて分かったこと、気づいたことをレビューしていきます。

CMF by Nothing Watch Pro 2という名前が長すぎるので、以下本文ではCMF Watch Pro 2と呼びます。省略しても長いですが。

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デザインレビュー

ケース

Nothing社のデザイン性はなかなかGOODで、このCMF Watch Pro 2を選んだ理由の1つです。

まず全体的にシンプルなデザインでありながら、マット調の高級感あるボディ。

リューズ部にオレンジのアクセントカラーがあしらわれていますが、個人的にはなくてもいいかなという印象でした。

カラーは全4種類から選択可能で、オレンジ、ブルー、ダークグレー、アッシュグレーというラインナップ。今回購入したカラーはアッシュグレーです。

ベルト

ベルトはケースと同色のシリコン製。

柔軟性に富んでおり着脱がスムーズで、汗や水分に強いためお手入れ要らずでガシガシ使っていくことができます。

その反面、やすっぽく見えたり、細かいホコリがつきやすいというデメリットがあります。

まあスマートウォッチに高級感は求めていませんし、ホコリのつきやすさも実際に使用していて気になるほどではないのでOK。

使用感レビュー

軽量で違和感なく着用できる

一般的な腕時計に比べてかなり軽く、開封時に軽すぎて驚くレベルでした。

公式では48.1gですが一応計測。

一般的なステンレスベルトの腕時計の重量は、軽いもので100g、重いもので150gオーバーですので、こうして比較してみるとどれだけ軽いかが分かります。

有機ELディスプレイで視認性GOOD

CMF Watch Pro 2は466×466のAMOLEDディスプレイを搭載。液晶ディスプレイには出せない鮮やかさと美しさがあります。

また、画面輝度は620nitあり、日差しの強い真昼でも太陽光に負けることがないため、視認性に関してはかなり良いと感じました。

リフレッシュレートは60fpsで、120fps対応のスマホを触った後に操作するとややカクカク感がありますが、気になるほどではないのでOK。

豊富なウォッチフェイス

ウォッチフェイスは100種類以上あり、あらかじめ好みのウォッチフェイスをアプリからCMF Watch Pro 2にダウンロードしておくことで、スマホなしでいつでもウォッチフェイスを変更することができます。

CMF Watch Pro 2上に保存できるウォッチフェイス数は最大6個で、上限を超えた場合はいずれかと入れ替えて保存する仕様です。

個人的なお気に入りのウォッチフェイスはこの「Time Finder」

日付、曜日、時間、バッテリー残量を表示してくれます。

また、カスタム機能として、好きな画像をウォッチフェイスにすることができますが、この際ウォッチフェイスに表示できる情報は日付、曜日、時間のみと、かなり簡素なものとなります。

カスタム性に富んだウィジェット

ウィジェットはスマートウォッチをより使いやすくするための大切なUIですが、CMF Watch Pro 2はウィジェットのカスタム性に富んでおり、アプリから細かなカスタマイズが可能。

デフォルト状態では、天気、脈拍、ミュージックのコントロール、電話をはじめとしたさまざまな機能が設定されています。

デフォルト状態でも問題なく使用できていましたが、あまり使用しない電話関連のウィジェットを除外したり、よく使うウィジェットへすぐアクセスできるようにまとめたりすることで、使い勝手が大幅に最適化されました。

健康状態のモニタリング

正直なところ、心拍数や歩数などといった健康増進目的の機能にはあまり興味がなかったのですが、健康状態のモニタリングこそスマートウォッチの醍醐味でもありますので、いろいろ試してみました。

CMF Watch Pro 2で行える健康状態のモニタリング機能は以下の通り

  • 心拍数測定
  • 血中酸素レベル測定
  • ストレス
  • 睡眠データ
  • 歩数計
  • 消費カロリー
  • 生理周期

まずは今すぐに測定できる「心拍数」「血中酸素レベル」「ストレス」の測定からやっていきましょう。

これらは24時間モニタリングすることができ、アプリから過去のデータを確認できます。

続いては睡眠の測定。

CMF Watch Pro 2上では当日の睡眠時間を確認でき、アプリ上では週や月ごとのデータを確認したり、レム睡眠の時間をはじめとした睡眠の質なども確認することができます。

歩数計と消費カロリーについてはこれといった特徴はありませんが、ダイエットをしている時や散歩のモチベーションにつながったりするので、スマートウォッチに必須な機能ですね。

また、アプリと連携することで、生理周期のトラッキングも可能となっています。

中国語ベースのフォントが気になる

Nothing社はイギリスのロンドンを拠点とする企業ですが、ルーツが中国にあるため中国語の面影を感じるフォントが採用されています。

フォントの違和感はずっと使っていて慣れるものではなく、シンプルに視認性がよくないので、大きなマイナスポイントでした。

FeliCa非対応

FeliCa等のNFCには一切対応していないため、おサイフケータイは使えません。

しかし、よくよく考えてみると改札ってタッチするとこが進行方向右側にあるので、左手にスマートウォッチを着けていると体をひねるか左腕を右側にグイッと持ってくる必要があり、想像しただけでストレスがたまりそう。

どう考えてもスマホのNFCを使ったほうがストレスフリーなので、仮にCMF Watch Pro 2がNFC対応であったとしても使わないでしょう。

スマホとの連携機能はまずまず

スマホがあればスマートウォッチは必要ないという個人的な意見から、スマホの一部機能を代替してくれることに期待をしていましたが、結論から言うと「スマートウォッチで操作する必要なくね?」というものがほとんどでした。

まずは通知。通知が来ると本体のバイブレーションによってお知らせしてくれますが、通知内容が長文だったり、複数の通知がたまっていたりすると、1.32インチの画面で確認するのはなかなか苦になります。

そもそも、通知を四六時中を気にする必要もないので暇なときにスマホで確認すればいいと感じました。

通話機能に関しては、別になくてもいいかなという印象です。

というのも、CMF Watch Pro 2での通話はスマホのスピーカーで通話しているのと同じで、それが腕にくっついているかいないかの違い。

外出中はワイヤレスイヤホン、うるさいところや自宅ではスマホで完結してしまうため、わざわざCMF Watch Pro 2を使って通話する必要性を感じませんでした。

ミュージックのコントロールで行える動作は以下の通り。

  • 再生・一時停止
  • 次の曲を再生
  • 前の曲を再生
  • 音量コントロール

これら基本操作が手元でできるのは思ったよりも便利でした。特に、ランニング中や作業中など、スマホ操作が煩わしい時に重宝します。

また、実用性には関係ありませんが、ミュージックのウィジェットをよく見るとどこかの民族の石像のような背景画像で変更ができません。ここに曲のジャケット画像を表示する機能があればいいなと感じました。

カメラのリモート操作はなかなか便利で、スマホでは代替不可な機能ですが、スマホとの相性問題がある模様。

なんでも、この「カメラのリモート操作」機能は、CMF Watch Pro 2上のシャッターボタンを押すことで「音量を下げる」ものであるため、カメラアプリ上で音量ボタンがシャッターボタンとなるスマホでのみ機能するようです。

例えば、私がメイン機として使用しているXperia 1 VIではこの機能しませんでしたが、超ローエンド機種のmoto g24では機能しました。

この点は期待していただけに残念な仕様でした。

まとめ

スマートウォッチいらない派の私が、CMF Watch Pro 2を使ってみて分かったことを一言でざっくりまとめます。

それは「スマートウォッチで生活が劇的に変わることはなく、あくまでも趣味の領域を出ない」ということ。

なんでも、これスマホでやればよくね?という自問が度々発生したことと、ずっと腕につけて置く必要がある煩わしさに見合うリターンはないと感じたからで、スマホで代替できない機能、つまりスマートウォッチでしかできない機能のほとんどが健康状態のモニタリングなどをはじめとした「日常生活において必要不可欠ではない部分」でした。

とまあ割とネガティブ寄りな結論となりましたが、この「日常生活において必要不可欠ではない部分」が個人的には面白かったのでヨシ。

また、それほどスマホは完成されたデジタルデバイスであり、スマートウォッチを買うなら、その差額でもっといいスマホを購入すべきだと思う所存です。

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