数ある充電器の中でも設計に魅力を感じ、Amazonにて即ポチしたADTECの65W充電器。
具体的にはどこが神設計なのか、逆に使いづらい点はないのかなどを私の独断と偏見をベースにレビューしていきたいと思います。
ちなみに今回レビューする充電器は「APD-V065C2」という型番ですが、ペットネームが無く型番で呼ぶのもなんだか分かりづらいので、この記事では「ADTECの65W充電器」と呼ぶことにします。
パッケージ開封
充電器にしては外箱が割と大きめでGaN採用、65W、USB PD対応を推している感じ。

パッケージ内容は充電器本体と説明書のみ。
充電器本体下のやたらデカい謎のスペースはなにも入っていません。
APD-V065C2にはUSBケーブルが付属するモデルもあるため、おそらくそちらとパッケージが共通になっているのだと思います。

本体はこちら。今回はブラックを購入しましたが、ほかにもパステルパープル、パステルブルー、レッドがあります。

それぞれUSB-Cポートの出力スペックは以下の通り。
単ポート | 2ポート同時使用 | |
USB-C1(上) | 65W | 最大45W |
USB-C2(下) | 65W | 最大20W |
使用感レビュー
縦36mmという神設計
いきなりのタイトル回収です。
プラグの折り畳みができる、いわゆるスイングプラグ式の65W充電器は縦が40mm程度のものが多いですが、ADTECの65W充電器は36mmでちょっと背が低め。
たった4mmの違いですがこれが「ACアダプター同士の干渉」に大きく影響します。
例えば、MATECHの100W充電器を挿したコンセントの別口に、縦約40mmのCIO NovaPort TRIO IIを挿そうとすると・・・


はい。本体サイズのせいでプラグが挿せません。
ですがADTECの65W充電器ならば、数mmの余裕を残しつつコンセントに挿すことができます。

こうしてプラグを見比べてみると、挿し込み位置がまったく違うのがわかりますね。


また、スイングプラグ部分はボディからはみ出すことなく完全にしまえるタイプで、金属部分がむき出しになりません。
持ち運びや保管の際に他の物を傷つけにくいというメリットがあります。
その反面、プラグを出す時に引っかかる場所がないためプラグを出す際に爪がないと取り出しづらいデメリットがあります。

コンパクトではない
全体のサイズは縦36.0mm、横35.0mm、奥行き65.5mmで手のひらに収まる四角柱といった大きさ。
一方で先ほど比較対象にしたCIOのNovaPort TRIO IIのサイズは縦40mm、横30mm、奥行き54mm。
使いやすさでいえばADTECの65W充電器に軍配がありますが、体積で比べるとNovaPort TRIO IIのほうが約27%小さいので、特別コンパクトというわけではなく持ち運びに適しているとは言えません。
実際に使ってみると縦と横のサイズ感は申し分ありませんが、奥行きが長いので隠れたところ以外で使用すると変に目立ったり、足を引っかけたりする恐れがあります。
デザインがユニーク
充電器はどれも似たり寄ったりなデザインが多い中、ADTECの65W充電器は他と一線を画すデザインをしています。
全体的には光沢のある仕上がりで、良く言えばポップで可愛らしい、悪く言えばプラスチッキーで安っぽい印象。

個人的にはUSB-Cポート側の面が数世代前のiPhoneのノッチデザインみたいで面白いと感じました。

シンプルに安い
この充電器、65W2ポートでありながらAmazonでの実売価格は2000円代。
65W充電器は低く見積もっても4000円程度が相場なので、その点を踏まえるとかなり良心的な価格設定だということが分かります。
また、1年保証もついてくるので、安かろう悪かろうではなく安心して使用できます。
まとめ
良いところ
- 縦36mmの神設計で干渉しづらい
- デザインがユニーク
- プラグが完全にしまえる
- 安価なのに1年保証付き
残念なところ
- コンパクトではない
- スイングプラグが出しづらい
- チープ感は否めない